
地球規模での環境問題が叫ばれてから久しくなりました。
循環型社会を礎となる3R「リデュース・リユース・リサイクル」の中で、リユースが注目されています。
エコロジーの3R
日本ではリユース市場は11年連続して成長を続けており2020年の市場規模は前年比2.5%増の2兆4169億円となってます。
2022年度には3兆円の大台を予測する調査結果もあります。
参考資料) リサイクル通信 リユース業界の市場規模推計2021(2020年版)
またスマホ市場に限ってみると2020年度の中古スマートフォンの販売台数は過去最高の185万台となってます。
新品スマートフォンの高価格化もあり中古市場は今後も拡大が見込まれています。
参考資料)MM総研 2020年度の中古スマホ販売台数は過去最高の185万台
そこで今回は中小企業の皆様に社会貢献にもつながり、経済的メリットもあるスマートフォンのリユースと下取りについてご案内します。
リユースの前にまずは似た用語としてリサイクルについて説明します。
リサイクルとは製品化されたものから資源を取り出し、違う製品の素材として再生利用することです。
例として新聞や雑誌をトイレットペーパーに再生することがあてはまります。
東京オリンピックでは小型家電などから金属資源を取り出してメダルを製作した「みんなのメダルプロジェクト」は記憶に新しいところです。
いっぽうリユースとは 、使った物を捨てずにそのままの形を変えずに再び使うことを指します。
買い取り業者に売りに出したり、メルカリなどのフリーマーケットで売買したりすることは代表的なリユースの取り組みです。
日本における循環型社会の形成を推進する法律である循環型社会形成推進法の第7条で定める基本原則では、リユースはリサイクルよりも上位に位置付けられています。
また、一般的にリサイクルと違い、下取りや直接ユーザーへの販売を通じて金銭のやり取りが発生することが特徴です。
リユースの推進は、製品の使用期間の長期化に繋がり様々な社会課題を解決する手段として注目されています。
使用済みのモノをそのままの形で使い続けることで、ゴミの量が減少します。
またリユースされると、新品を一度使用した後に廃棄してしまう場合に比べて、社会全体での平均使用年数を延ばす効果があることが環境省の調査で明らかになっています。
使用年数が延長されることで、廃棄物削減効果があると推計されています。
多くの製品では製造時・廃棄時にもCO2が排出されます。
リユースすることで新品の製品の製造が抑制されることになり、製造に伴う CO2 が削減されます。
同様にリユースにより廃棄が回避されることにより、廃棄に伴う CO2 の削減にもなります。
ゴミは税金によって収集・処理されています。
処理にかかるコストは自治体によって異なりますが、リユースによってゴミを減らすことはこれらのゴミ処理にかかる費用を削減することにつながります。
また、形を変えることなく使い続けるリユースには、加工するための施設は不要のため、建設にかかる新しい資材や加工時のエネルギーも必要としません。
リユースもリサイクルやリデュース同様に環境への取り組みには行動やマインドの変容も必要です。
いうまでもありませんが、リユース市場はリユース品の提供者と購入ユーザーの双方があって成り立ちます。
その結果売却する側は金銭の受け取りが発生し、購入する側は新品価格より出費がかからないことによる経済的メリットがあげられます。
リサイクルやリデュースと違いリユースには買い取りもしくは売買という経済的インセンティブが内包されていることこそがリユースの最大の特徴ともいえます。
営利団体でもある企業こそリユースに取り組むべき理由とも考えられます。
業務用で利用してる携帯電話を多数保有の企業の皆様、社会貢献としてスマートフォンの下取りをご検討してみてはいかがでしょうか。
エヌ・アイ・エル・テレコムではスマートフォンの販売だけではなく、不要となったスマートフォンの買い取りにも力を入れています。
スマートフォンの買い替えと同時に下取りをご検討の企業の皆様まずはお気軽にご相談ください。